赤羽中央街商店街

 当商店街は、現在(平成30年1月現在)、北区商店街にぎわい再生支援事業の1年目で、商圏調査を実施し、取りまとめている最中です。場所は、JR赤羽駅と地下鉄赤羽岩淵駅との間に位置し、片側は赤羽一番街商店街と接している一方、商店街の一角を赤羽小学校が占め、商店街の道路も一直線ではなく、魚の骨状になっています。現在会員数は、54店舗、約98%の加入率を誇る商店街です。この加入率の高さは、当商店街の理事長、尾花様のお力にあります。尾花理事長は北区商店街連合会の会長も兼務されていますが、このような肩書だけによるものではないと感じています。商店街の運営やイベントの開催だけでなく、周辺を取り巻く環境、商店街という形態が現代に抱えている問題点の理解、行政や外部企業との連携など、広く深い視野やネットワークが人を説得する力になっていると感じました。

当商店街独自のイベントや、地域のイベントにも積極的に参加されていますが、昨年、北区主催、首都圏近郊の大学のゼミ生による、商店街活性化のプレゼン大会が実施されたことは特筆すべき点です。ゼミ生14チームからエントリーがあり、当商店街の活性化のために、若い世代の視点でご提案を頂きました。

初回の合同説明会では、私は尾花理事長と共に出席し、商店街の状況などを説明させていただきました。質疑応答の時間を設けましたが、ゼミ生から「『○○』という企画を検討しているが、実現性についてどうでしょうか?」という質問を受けました。理事長も私も、アイデアに関する否定的な発言はしない取り決めで臨んでいましたので、私からは「いつ、だれが、どこで、何を、どのようにするのかなど、大きなところから細かな部分に落とし込んで行き、その過程で、人員体制やコスト、得られる効果、などを判断していくと実現可能性が見えてくるのでは?」と回答しました。学生から見れば、「ずばり」の答えを言わないので、私が意地悪なおっさんに映ったことと思います。学生による様々でユニークな提案内容は改めてご紹介します。

以上

赤羽中央街商店街振興組合
にぎわい再生事業アドバイザー
木村洋一